カプコンは「モンスターハンター」「ストリートファイター」「バイオハザード」などの世界的タイトルを手掛ける大手ゲームメーカーです。
新卒就職先としても人気が高く、「就職偏差値はどれくらい?」「就職難易度は高い?」「採用大学は?」といった疑問を持つ学生も多いのではないでしょうか。
この記事では、カプコンの企業概要から採用大学や就職難易度、偏差値といった就活生が気になる情報をわかりやすく解説します。
カプコンの会社概要
カプコンは、日本を代表する大手ゲームメーカーの一つであり、多くのIPを持つ人気企業です。

カプコンのゲームのファンも多いのではないだろうか。
ここでは会社の基本情報や事業内容、代表的なタイトルと強みについて詳しく見ていきます。
企業の基本情報(所在地・設立・従業員数)
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社カプコン(CAPCOM CO., LTD.) |
本社所在地 | 大阪府大阪市中央区内平野町3丁目1番3号 |
設立年 | 1979年5月30日 |
従業員数 | 3,296名(単体、2024年3月末時点) 3,889名(連結、2024年3月末時点) |
親会社 | なし(独立系企業) |
事業内容 | デジタルコンテンツ事業、アミューズメント施設事業、アミューズメント機器事業、その他事業 |
主な代表作・サービス | バイオハザードシリーズ、モンスターハンターシリーズ、ストリートファイターシリーズ、ロックマンシリーズなど |
売上高 | 1,524億円(連結、2024年3月期) |
平均年齢/平均勤続年数 | 39.1歳/12.9年(2024年3月末時点) |
上場区分 | 東証プライム市場上場 |
本社以外の主要拠点 | 東京支店(東京都新宿区) 海外法人:CAPCOM USA, INC.、CAPCOM ASIA CO., LTD.など |
主要子会社・関連会社 | 株式会社カプコン・モバイル、株式会社カプコン・ゲームズなど |
公式HP | https://www.capcom.co.jp/ |
カプコンは1979年に「アイ・アール・エム株式会社」として設立され、1983年に現在の社名へと変更し本格的にゲーム事業をスタートしました。
本社は大阪市中央区に位置し、グループ全体では3,000名を超える従業員を抱えています。
資本金は300億円を超え、近年の売上高は1,000億円規模を維持しており、営業利益や純利益も安定した水準を記録しています。日

本国内のみならず、世界規模で存在感を発揮する企業ね。
主な事業内容と展開(家庭用ゲーム・eスポーツなど)
事業の中心は家庭用ゲームソフトの開発・販売で、据え置き型や携帯型、さらにはPCやスマートフォンといった幅広いプラットフォームに向けてタイトルを提供しています。
加えて、アミューズメント機器の開発やゲームセンターの運営、モバイルコンテンツの展開なども手掛けており、多角的なビジネスモデルを築いています。
特徴的なのは、ひとつの人気タイトルを複数の分野に広げて活用する「ワンコンテンツ・マルチユース」戦略です。

家庭用ゲームだけでなくアニメ化やグッズ化、さらには映画化や舞台化といったメディア展開も積極的に行い、収益の安定化とブランド力の強化を実現しています。
さらに、近年はeスポーツ分野にも注力しており、「ストリートファイター」を中心とした世界大会を通じて新しい市場を開拓しています。
代表的タイトルと強み(モンスターハンター・バイオハザードなど)
カプコンの最大の強みは、世界中で認知される人気シリーズを多数持つことです。
- バイオハザード(Resident Evil)
- モンスターハンター(Monster Hunter)
- ストリートファイター(Street Fighter)
- ロックマン(Mega Man)
- デビルメイクライ(Devil May Cry)
- 逆転裁判(Ace Attorney)
「モンスターハンター」シリーズは仲間と協力して巨大なモンスターを狩る独自のゲーム性が支持され、国内外で大ヒットを記録しました。

モンハン最新作は炎上しているが…。
さらに「ストリートファイター」は格闘ゲームの金字塔としてeスポーツシーンでも中心的な役割を担っています。
これらの強力な知的財産を活用し続けられることが、カプコンの安定した成長を支える大きな要因となっています。
カプコンの新卒採用の特徴
カプコンは世界的なゲームタイトルを多数抱える企業であり、新卒採用にも毎年多くの学生が応募します。
項目 | 詳細 |
---|---|
採用職種 | 企画、制作、開発技術、デザイン、サウンド、営業、管理部門など。職種別採用を行っており、専門性の高い人材を求めています。 |
求める人物像 | 「ゲームの楽しさを追求できる人」「独創性やチャレンジ精神を持つ人」「チームワークを大切にできる人」などが採用ページで示されています。 |
選考フロー | エントリー、会社説明会、書類選考(履歴書・エントリーシート)、適性検査、面接(複数回)、最終面接が主な流れです。職種によっては作品・ポートフォリオ提出が必須となります。 |
初任給 | 大学卒・専門学校卒:270,000円 大学院了:285,000円 ※2025年度実績。能力に応じて決定されます。 |
福利厚生・制度 | 完全週休2日制(土日)、祝日、年末年始休暇、夏季休暇、有給休暇、慶弔休暇、リフレッシュ休暇、社会保険完備、社員食堂、財形貯蓄、社員持株会など。 |
研修制度 | 新入社員研修(ビジネスマナー、専門知識)、OJT、外部セミナー受講支援、海外研修制度など。 |
公式採用サイト | https://www.capcom.co.jp/recruit/graduate/ |
ゲーム業界全体が人気の就職先といわれますが、その中でもカプコンは特に注目度が高く、選考の競争率も非常に激しいです。
カプコンの新卒採用は幅広い職種を対象としており、大きく分けると「開発系」「企画系」「デザイン系」「総合職」の4つに分類されます。

デザイナーやサウンド系の職種は課題の提出を求められるぞ。
新卒採用フロー

カプコンの新卒採用は、一般的な日本企業と同様にエントリーシートや面接を経て進むフローですが、特徴的なのはインターンシップの重要性です。
インターンに参加することで企業理解を深められるだけでなく、選考において優遇を受けるケースもあるため、多くの学生が早い段階からエントリーしています。
本選考は、まずエントリーシートと適性検査から始まります。
エントリーシートでは「なぜカプコンなのか」「どのようなゲームを作りたいか」といった志望動機に加え、自身の経験やスキルがどのように役立つかを具体的に伝えることが求められます。

その後、複数回の面接を経て最終的に内定へと進むようだ
開発職やデザイン職では実技試験や作品提出を課されることもあり、学歴だけではなく実力が重視されます。
一方で企画や管理系の職種では、論理的な思考力やコミュニケーション能力を評価される傾向にあります。
カプコンの就職偏差値と就職難易度
カプコンの就職先としての人気は非常に高く、就職偏差値や難易度は業界の中でもトップクラスといわれています。

目安というか、就職偏差値は一種のネタとして考えておこう。
正確な数値があるわけではなく、口コミや実際の倍率、採用実績などを総合的に見て評価されます。
就職偏差値も難易度も高い
カプコンの場合、国内有数の人気ゲーム企業ということもあり、就職偏差値は業界内でも上位に位置します。
項目 | 内容 |
---|---|
就職偏差値(目安) | 60〜64 |
難易度ランク | Aランク(難関だが最上位より一段下) |
内定獲得の難しさ | 応募者数は数千人規模で人気は非常に高いが、スクエニやバンナムに比べると採用枠はやや広い。採用人数は毎年数十名程度で、倍率は数十倍規模 |
難易度を高める要因 | 「モンスターハンター」「バイオハザード」など世界的IPの存在、開発職では高度な技術力とポートフォリオ必須、企画職でも論理性と独創性の両立が求められる点 |
特に「バイオハザード」や「モンスターハンター」といった世界的タイトルを手掛けるブランド力は学生にとって魅力的で、志望者が殺到する大きな理由になっています。
企業名 | 就職偏差値(目安) | 難易度ランク | 特徴・難易度イメージ |
---|---|---|---|
任天堂 | 70以上 | SS | 超難関。世界的ブランド力を持つ別格の企業。採用枠が極めて少なく、倍率100倍超も想定される。 |
スクウェア・エニックス | 65〜69 | S | 難関。「FF」「DQ」といったRPGの熱狂的なファンが多く、人気が高い企業。クリエイター職は特に高いスキルが求められる。 |
バンダイナムコエンターテインメント | 65〜69 | S | 難関。世界的IPを多数保有。応募者数が数千人規模にのぼり、Sランクの中でもトップクラスの競争率。 |
セガ | 60〜64 | A | 高倍率。「ソニック」「龍が如く」など独自IPに強み。幅広い事業展開を行うが、採用枠は限定的で、カプコンと同様に高い倍率となる。 |
カプコン | 60〜64 | A | 高倍率。「モンハン」「バイオ」といった世界的ヒット作を多数生み出している。セガと同様、高い倍率となる。 |
コナミグループ | 55〜59 | B | やや難関。「ウイイレ」「遊戯王」などIP多数。大手の中では比較的チャンスがあり、幅広い層に門戸が開かれている。 |
コーエーテクモHD | 55〜59 | B | やや難関。「信長の野望」「無双シリーズ」など人気シリーズを保有。コナミと同様、幅広い層にチャンスがある。 |
したがって、偏差値的には「難関企業」として扱われるのが一般的です。
純粋に新卒からの人気が高い
カプコンの就職難易度を高めている最大の要因は、その人気の高さと応募者数の多さです。
就活をしている25卒のものです。 早期選考でカプコンを受けたのですが不合格でした。 その場合は本選考でもう一度エントリーすることは可能なのでしょうか?

落ちてもまた応募したいという学生もいる。
気持ちは痛いほどわかるぞ…。
ゲーム好きな学生はもちろん、IT系やデザイン系のスキルを持つ学生からも注目されるため、毎年の応募倍率は非常に高くなります。
また、単に志望動機や学歴だけでなく、「専門スキルのレベル」が選考通過の鍵を握ります。
開発職ではプログラミングやゲームエンジンの理解が求められ、デザイン職ではポートフォリオの完成度も重視されます。
さらに、カプコンは海外市場を強く意識しているため、英語力を持つ学生が評価されやすい傾向もあります。
こうした要素が重なり、就職難易度を押し上げているのです。
カプコンの採用大学
カプコンは国内外で知名度が高く、多くの学生が志望する人気企業です。
そのため「どの大学から採用されているのか」「学歴フィルターはあるのか」といった点は、就活生にとって大きな関心事といえるでしょう。
採用実績のある大学
カプコンの採用実績を見ると、旧帝国大学や早稲田・慶應といった最難関校からの内定者が目立ちます。
また、首都圏のMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)や関西の関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)からも多数採用されています。
京都大学大学院・東京大学大学院・名古屋大学大学院・愛知淑徳大学・青山学院大学・大阪工業大学・大阪大学・関西学院大学・九州大学・
京都大学・慶應義塾大学・高知大学・神戸大学・国際基督教大学・駒澤大学・上智大学・昭和女子大学・成城大学・西南学院大学・東京大学・
東京農業大学・同志社大学・名古屋大学・南山大学・日本大学・法政大学・明治学院大学・明治大学・立教大学・立命館大学・早稲田大学・University of Stirling
これらの大学は就職市場でも強いブランドを持ち、研究内容や実績を活かしてゲーム業界を目指す学生が多く集まっています。
総じて、全国的に知名度の高い大学からの採用が多いことが分かりますが、必ずしも特定の大学に偏っているわけではなく、幅広い層から採用が行われています。
美術系大学・専門学校からの採用例
デザインやアート分野の職種では、美術大学や専門学校からの採用も少なくありません。
東京藝術大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学といった美大出身者は、キャラクターデザインや背景美術などで活躍しています。
また、HALや日本工学院などの専門学校からも採用実績があり、ポートフォリオや作品の完成度が高ければ十分にチャンスがあります。
芝浦工業大学大学院・宝塚大学大学院・東京工科大学大学院・法政大学大学院・愛知県立芸術大学・大阪芸術大学・大阪電気通信大学・京都芸術大学・共立女子大学・京都精華大学・女子美術大学・デジタルハリウッド大学・田園調布学園大学・東京工科大学・東京国際工科専門職大学
・日本大学・武蔵野美術大学・明星大学・アミューズメントメディア総合学院・ECCコンピュータ専門学校・太田情報商科専門学校・神戸電子専門学校・専門学校名古屋デザイナー・アカデミー・専門学校福岡デザイナー・アカデミー・総合学園ヒューマンアカデミー京都校・デジタルハリウッド・東京クールジャパン・アカデミー・東京コミュニケーションアート専門学校・トライデントコンピュータ専門学校・名古屋工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校・日本電子専門学校・HAL大阪・HAL東京・HAL名古屋・バンタンゲームアカデミー・東日本デザイン&コンピュータ専門学校・横浜デジタルアーツ専門学校・HOW GAME SCHOOL
デザイン系やCG分野は即戦力を重視する傾向が強いため、学歴よりも「作品のクオリティ」が重視されやすいのが特徴です。
学歴フィルターの有無と実態
就職活動でよく話題になる「学歴フィルター」ですが、カプコンの場合、明確なフィルターが存在するわけではありません。
ただし、結果的に高学歴の学生が多く採用されているのは事実です。
これは、応募者数が非常に多い中で、研究実績や学習環境に恵まれた学生の割合が相対的に高いこと、さらに学歴の高い層が強い志望動機と専門スキルを持ちやすいことが背景にあります。
したがって「学歴がなければ不可能」というわけではなく、実績や能力次第で十分にチャンスはあります。
カプコンに就職するための対策
カプコンはゲーム業界の中でも特に人気が高く、就職難易度も上位に位置する企業です。
そのため、ただ応募するだけでは内定を得ることは難しく、計画的な対策が欠かせません。

インターン参加の重要性
カプコンを目指すなら、インターンシップへの参加は極めて重要です。

インターンシップの倍率は一説によると30倍。
インターンですら高倍率なのだ。
インターンでは実際の開発現場や企画の進め方を体験できるだけでなく、現場社員から直接フィードバックを受けられる貴重な機会になります。
また、インターン参加者はその後の本選考で優遇されるケースがあるとも言われており、早い段階からのエントリーが有利に働きます。
特に開発やデザイン職志望の学生にとっては、自分のスキルを実際の業務で試す場にもなるため、本選考の前に自信をつけることができます。
エントリーシート・志望動機の工夫
エントリーシートでは「なぜカプコンなのか」を明確に伝えることが必須です。
単にゲームが好きというだけでは他の応募者と差がつかないため、具体的なタイトルを挙げてその魅力を分析し、自分がどう貢献できるかを論理的に説明する必要があります。
また、志望動機では「ゲーム愛」と「職種への適性」の両方を盛り込むことが大切です。
企画職であれば市場分析や論理的思考力、開発職なら技術力、デザイン職なら作品の独自性といった強みを、自分の経験と結びつけて表現すると説得力が増します。
ポートフォリオや制作実績の準備
特にデザイン職や開発職を志望する場合、ポートフォリオや制作実績の提出は避けて通れません。
美術系出身者であればデッサン力やデザインセンス、3DCGやキャラクターデザインの完成度が重視されます。
プログラマー志望であれば、個人で制作したゲームや研究成果、コードの完成度なども評価対象になります。
重要なのは「量より質」です。
多くの作品を並べるよりも、自分が最も力を入れて制作した作品を丁寧に説明できる方が高く評価されます。
作品を通じて、自分の思考過程や表現力、技術力をしっかりアピールできる準備を整えましょう。
他の学生との差別化方法
カプコンを志望する学生は非常に多いため、他の応募者との差別化が不可欠です。
そのためには「自分ならではの強み」を明確に示す必要があります。
たとえば、海外留学経験を活かした語学力、他の業界でのアルバイト経験から得たユーザー理解力、学外プロジェクトでのチームマネジメント力など、ゲーム制作に直結しない経験であっても、どう活かせるかを示せば十分アピール材料になります。

深い自己分析が必要ですね。
また、カプコンの企業理念や将来の事業展開を踏まえた上で、自分が関われる可能性を具体的に語れると、より説得力を持って差別化できるでしょう。
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